家事や育児、そして仕事に忙しい女性は、ついつい自分の体のことを後回しにしてしまいがちです。 しかし、自覚症状がなくても、病気になっている可能性はあります。乳がんはここ数年間女性のがんの罹患数の第一位を占め、今後も急増すると予想されますが、早期発見・早期治療すれば「ほぼ治るがん」です。 自覚症状が出る前に検診で発見された場合、 生存率は高く、治療日数・治療費も低くすむのです。また、たとえ今病気が無くても、健康な状態のデータを知っておくことは 将来の病気に備える意味でとても大切なことです。
今まで婦人科検診に行ったことが無い方、最近忙しくて行っていない方、10月第3日曜日は女性のための日です。日曜日に受診出来るこの機会に「乳がん検診」を受けてみませんか。

 中上和彦　なかがみ・かずひこ　
静岡県立総合病院外科医長、小児・女性センター長、乳腺外科主任医長、がん診療部センター長などを歴任。2019年4月よりSBS静岡健康増進センター副所長。